タイフレイムレッグ

タイフレイムレッグはタイに棲息している超大型のムカデです。
流通名は黄色から赤色へのグラデーションを呈する歩肢が炎に見えることに由来しています。

かなり広域に分布しているため、棲息地により背甲や歩肢などの色彩が変化します。(トップ画像はウタイターニ県産)

脱皮時の美しさは筆舌に尽くしがたいです。

こちらはチェンマイにて撮影。

学名はScolopendra dehaani です。
これは、 昆虫、甲殻類の研究で功績を残した、オランダの動物学者
Wilhem de Haan(ウィレム・デ・ハーン)氏への献名です。

同氏はライデン王立自然史博物館の初代無脊椎動物管理者を務めた他、
シーボルトらが日本で収集した標本や図をもとに、テミンク、シュレーゲルらと『日本動物誌』(Fauna Japonica : ファウナ・ヤポニカ)を執筆しました。

同氏への献名は数多く、有名なものでは
サワガニ Geothelphusa dehaani
クロベンケイガニ Chiromantes dehaani
オオオサムシ Carabus dehaanii などが知られます。

かなりマニアックな楽しみ方ですが、本種は集めだすと止まりません。

参考
学名:Scolopendra dehaani
全長:26cm 前後 ムカデの計測は誤差が出やすいため目安
温度:23-28℃ 湿度:高湿度
棲息環境:地中
成長速度:1年で性成熟(成虫)