トーゴフェザーテールセンチピード
Alipes sp.
属名のAli は羽を、pes は足を意味します。
Imhoff氏によって1854年に名付けられました。
記載は150年以上前ですが、時を超え現代と同じ感性で名付けられており浪漫があります。
さて、この羽は飛んだり、泳いだりするわけではなく、主に囮として使われます。
ちょうどトカゲの尻尾切りのように自切すると、1分程度バタバタと動き続けるのです。
また、切らずとも興奮するとバタバタと振り回したりもします。
国内での持ち腹繁殖例も多く知られており、乾燥に気を付ければ比較的飼育は容易です。
オオムカデ属とは気門の形状が異なり、本属は丸型や卵型です。
気門の開口部が大きいため、乾燥に弱いのかも知れません。
参考
学名:Alipes sp.
最大全長:12cm
温度:26-28℃前後
湿度:高湿度
棲息環境:地中傾向が強い
成長速度:1年で性成熟(成虫)
繁殖
2023年9月23日に抱卵を確認
2023年10月19日 発生が進み、白い幼体が見て取れます。
残念ながらこの時点で特徴的なフェザーテール部分の観察は出来ませんでした。
次回は親から取り上げてでも観察してみたいところ。
アオムカデの仲間はScolopendra属よりも頻繁に卵や幼体を持ち歩く印象があります。
親離れまで進みました!減りに減って最終的に5匹。成功とは言い難いですが、初めてAlipes属の繁殖ができて嬉しいです!
幼体の内からしっかりフェザーテールでした!
先端によく見ると爪があります。
相同器官だということがよくわかる結果になりました!
親個体だと結構この爪が削れていて、脚の変形したものと認識しにくいのですよね。
これは個人的に大発見です。