ペルビアンブラックヘッド

頭部が黒く、第一背板側(向かって奥)に向かうにつれ、夕陽のように赤く染まる風変わりな色彩のムカデです。
ベトナムオオムカデ(Scolopendra dehaani)の幼体がこのような頭部の模様をしていますが、成体でこのような特徴を持つムカデは珍しいと思います。

インボイスネームはScolopendra hermosaとして扱われていますが
歩肢の前腿節の背側末端の棘の配置が異なるため、未記載種の可能性が高いと思われます。
(legs with distodorsal prefemoral spines が第18-21歩肢にあるとされていますが、この個体は第19-21歩肢にのみあります。)

恐らく、円内に示した棘を指していると思いますが、語学力が低いので間違いがあればご指摘ください。

第18歩肢の前腿節の背側末端には棘がないように見えます。

確認した個体数が1匹のみのため、正確な情報がお伝えできるようになるにはさらに数を見る必要がありそうです。

そんなことより、このムカデ、かっわいいんだ。(完)

参考
学名:Scolopendra sp.
最大全長:15cm
温度:24-26℃前後
湿度:高湿度
棲息環境:地中-地表
成長速度:1年で性成熟(成虫)