ブラックキラーヒヨケムシ

エジプトに分布する真っ黒なヒヨケムシ。
世界三大奇蟲としても知られ、ウデムシ、サソリモドキと並び
ビジュアル的な奇妙さが際立ちます。

大きな鋏角は自在に可動し、大きな獲物でもすぐにバラバラに分解が可能。
また、発達した気管系をそなえており、長時間素早い動きをし続けるタフネスがあります。

実は裏側も奇妙で、ラケット器官という扇状の感覚器官をそなえます。

非常に素早いヒヨケムシであるため、取り扱いには十分な注意を必要とします。
恐らく無毒ではあるのですが、鋏角が特に発達する仲間であるため十分に警戒しましょう。
衣装ケース内でカップを開封するなど十分な脱走対策が必要です。

活動と休眠を繰り返します。

・活動期
動いているときは活動期でこの多岐に十分なエサを与えます。
白サシを成虫にさせたキンバエが有効ですが、レッドローチの腹部やイエコオロギなど軟らかいエサであれば
成体までもっていくことが可能です。

・休眠期
ほとんど動かなくなります。ただし、脚がわずかに動く点から死亡とは判断がつきます。
エサは食べません。

・休眠明け期
足をバンザイすると、脱皮が近いです。
この時は多少湿度が必要ですから、虫に水をかけないよう、ケースの半分を保水します。

・脱皮直後期
休眠が明けると、最初に脱皮をします。
追ってフンをするのですが、このフンを確認したら、再び活動期に入ったと判断し
エサを再開しましょう。



参考
学名: Galeodes sp.
全長:5cm
温度:28℃前後
湿度:低湿度 脱皮時のみ加湿
棲息環境:地表(産卵時地中)
成長速度:遅い 2-5年で成虫 成長速度にバラツキ有。