停電時の対応
地震、台風、計画停電など、どうしても電気が使えない状況に陥ることがあります。
普段から準備を行いましょう!
事前準備
①水の確保
②発泡スチロール
③保冷剤orカイロ
水の確保
①停電で水が止まるケースがあります。揚水ポンプや井戸のポンプなどが止まる場合も多々あります。
空になっている霧吹きや水差しを満水にして、給水行います。
水切れはムカデ飼育にとって避けたい事柄です。
冬季
寒い場合、15℃程度までなら例え熱帯性のムカデであっても数日は耐えます。
熱帯雨林は気化熱等で夜間に冷えることもありますから、それに対応しているのだと思われます。
動きが鈍くなるものの命に別状はない、一種の冬眠や仮死に近い状態になります。
1週間以上など長期にわたる場合、可能なら20℃はキープしておきたいものです。
カイロの発熱を保つため最小限の空気穴をあけた発泡スチロールにケージを入れて、新聞紙等で固く巻いたカイロを天井か側面に張り付けてください。
絶対にケージの直下などにおいてはいけません。高熱のため一瞬で死んでしまいます。
カイロは発熱時間が20時間以上のものを選ぶと安心です。
また、給餌は控えます。それまでしっかり食べていた個体なら3~4週間は耐えます。
非常に飢えに強い生物ですから、給餌よりむしろ消化不良を起こさせないようにすることが賢明です。
生まれたばかりの幼体でも2週間程度は耐えます。
高山、渓流性ムカデは種にもよりますが多くは10℃くらいまでは耐えてくれます。
温度の急上昇、急降下を避けるために、発泡スチロールに入れることは推奨しますが、その際に穴を開けるか、大きな発泡スチロールに入れるなど、通気を悪くしないように注意が必要です。
夏季
暑い場合は少し難易度が高まります。
多くのムカデは極端な暑さには弱いため、最高気温30度を超える場合は
発泡スチロールに入れてプチプチなどで巻いた保冷剤を入れます。
風通しがよく直射日光の当たらない場所で一日の最高気温が30℃までなら、熱帯低地性のムカデは問題なく飼育継続できます。この場合はエサを止める必要はありません。
渓流性、高山性は上限25℃程度と考えたほうが良いでしょう。
極力冷やせるように、事前に凍らせたペットボトルや、保冷剤を多めに用意する必要があります。
とはいえ、保冷剤を多く用意しても数日で使い切ってしまいます。
通気の十分な暗所にそっと置いて、耐えてもらう他ないのが実情です。
最後に
海外からの輸入や、全国各地でのイベントなどがあるため
ほとんどの店舗は過酷な輸送環境でも耐えうるパッキング技術を持っています。
もし心配でしたら、種別の温度湿度の加減などお問い合わせください。
わざわざムカデを弱らせるような実験はしていないため、精確な数値ではお答えできない場合もありますが、日々発送等行っているため、ある程度の経験知はあるかと思います。
停電になってしまってからでは、ご連絡が出来ませんので、その点はご了承ください。 ムカデなど毒虫が地震によるケース転倒で逃げ出すと二次災害となります。
ケージ落下防止のため、突っ張り棒や前紐などをかけるなど、対策を立てておきましょう。
参考文献
冨水明(2018)「~慌てず騒がず災害対策~」,『ビバリウムガイド』2018年11月2日冬号, pp.88-95, 株式会社エムピージェー.
普段から準備を行いましょう!
事前準備
①水の確保
②発泡スチロール
③保冷剤orカイロ
水の確保
①停電で水が止まるケースがあります。揚水ポンプや井戸のポンプなどが止まる場合も多々あります。
空になっている霧吹きや水差しを満水にして、給水行います。
水切れはムカデ飼育にとって避けたい事柄です。
冬季
寒い場合、15℃程度までなら例え熱帯性のムカデであっても数日は耐えます。
熱帯雨林は気化熱等で夜間に冷えることもありますから、それに対応しているのだと思われます。
動きが鈍くなるものの命に別状はない、一種の冬眠や仮死に近い状態になります。
1週間以上など長期にわたる場合、可能なら20℃はキープしておきたいものです。
カイロの発熱を保つため最小限の空気穴をあけた発泡スチロールにケージを入れて、新聞紙等で固く巻いたカイロを天井か側面に張り付けてください。
絶対にケージの直下などにおいてはいけません。高熱のため一瞬で死んでしまいます。
カイロは発熱時間が20時間以上のものを選ぶと安心です。
また、給餌は控えます。それまでしっかり食べていた個体なら3~4週間は耐えます。
非常に飢えに強い生物ですから、給餌よりむしろ消化不良を起こさせないようにすることが賢明です。
生まれたばかりの幼体でも2週間程度は耐えます。
高山、渓流性ムカデは種にもよりますが多くは10℃くらいまでは耐えてくれます。
温度の急上昇、急降下を避けるために、発泡スチロールに入れることは推奨しますが、その際に穴を開けるか、大きな発泡スチロールに入れるなど、通気を悪くしないように注意が必要です。
夏季
暑い場合は少し難易度が高まります。
多くのムカデは極端な暑さには弱いため、最高気温30度を超える場合は
発泡スチロールに入れてプチプチなどで巻いた保冷剤を入れます。
風通しがよく直射日光の当たらない場所で一日の最高気温が30℃までなら、熱帯低地性のムカデは問題なく飼育継続できます。この場合はエサを止める必要はありません。
渓流性、高山性は上限25℃程度と考えたほうが良いでしょう。
極力冷やせるように、事前に凍らせたペットボトルや、保冷剤を多めに用意する必要があります。
とはいえ、保冷剤を多く用意しても数日で使い切ってしまいます。
通気の十分な暗所にそっと置いて、耐えてもらう他ないのが実情です。
最後に
海外からの輸入や、全国各地でのイベントなどがあるため
ほとんどの店舗は過酷な輸送環境でも耐えうるパッキング技術を持っています。
もし心配でしたら、種別の温度湿度の加減などお問い合わせください。
わざわざムカデを弱らせるような実験はしていないため、精確な数値ではお答えできない場合もありますが、日々発送等行っているため、ある程度の経験知はあるかと思います。
停電になってしまってからでは、ご連絡が出来ませんので、その点はご了承ください。 ムカデなど毒虫が地震によるケース転倒で逃げ出すと二次災害となります。
ケージ落下防止のため、突っ張り棒や前紐などをかけるなど、対策を立てておきましょう。
参考文献
冨水明(2018)「~慌てず騒がず災害対策~」,『ビバリウムガイド』2018年11月2日冬号, pp.88-95, 株式会社エムピージェー.