ムカデ飼育 置き場所

意外と見落としがちなのが置き場所です。


まず飼育者の責任といった観点から述べると、室外への脱走を確実に防ぐ環境整備を行うことが飼育の必須条件です。

窓を閉め、ドア下に隙間がある場合は隙間風用のストッパーを取り付けます。

畳の部屋の場合は襖の隙間から逃げないようにウレタン等で埋めてください。

エアコンなどの配管等で壁に隙間がないかなど、あらゆる場所をチェックしてください。


また万一の脱走を考慮し、隠れる場所を無くすために部屋の整理を行います。


正直に申し上げますと、私は飼育歴3年を超え慣れてきたころ室内で脱走をさせてしまった事があります。

最終的に玄関の靴の中から発見致しましたが、

いつ咬まれるか、外への脱走があったのではないかと不安であったことを覚えております。

万一屋外に出て、素知らぬ人が咬まれでもしたら非常に問題です。

飼育する部屋を決めた上で脱走対策を行う必要があります。

現状、ムカデ飼育は法的に規制がございません。


しかしながら、キョクトウサソリのように一度の脱走が飼育規制へと繋がる可能性もございます。

もし怪しい箇所があれば環境を見直していただきたく今一度お願い申し上げます。

飼育の観点から考えると、空調が利用できる部屋で、直射日光に当たらない位置を選べばおおむね間違いありません。


よくトラブルとして挙げられるのが、季節によって日射角度が変わり、

いつの間にか直射日光が当たっていたケースです。

寒い分にはまだ耐える場合が多いのですが、暑さは一瞬で命を奪い取ります。

上記2点を確認して、人にもムカデにも万全の態勢で飼育をして下さい。