タイヴァイオレットフォークテールセンチピード

2012年前まで、公的な標本が世界に2つしかなかった超希少属!!
鋸のような顎肢と極太の曳航肢、スミレのような紫色が特徴のムカデです。

オオムカデ科には3つの亜科があり現在400種ほどのムカデが知られていますが
そのほとんどはオオムカデ亜科とアオムカデ亜科に属します。
このSterropristini族は2012年まで標本が2つしか知られていなかったムカデ界の超希少種なのです。

極太の曳航肢が最初に目につくと思いますが、この属のアイデンティティはむしろ顎肢にあります。
なんとギザギザとしており、ノコギリのような形状なのです。

こんなムカデは他に知りません。
何に使われているのか、
それは飼育した方のみ、わかるのかもしれません。

なんだこの太い曳航肢は!

そして種小名の通り、美しい紫色を呈します。
実はこの種小名は、ダブルミーニングで、植物遺伝子保存プロジェクトでも知られる、タイ王国マハ・チャクリ シリントン王女の王旗が紫色であることにも由来します。

参考
学名:Sterropristes violaceus
最大全長:4cm
温度:24-28℃前後
湿度:高湿度
棲息環境:地中-地表
成長速度:1年で性成熟(成虫)