ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリ
学名:Periplaneta americana
分布:全世界
体長:約30~40mm
産卵様式:卵生
ガラス・プラスチック面垂直歩行:歩行できる

解説:全世界的に分布するゴキブリ。日本においては都市部の繁華街や南西諸島でよく見られます。本州の屋内で頻繁にみられるクロゴキブリよりも大型で、「沖縄のゴキブリはでかい」という方は本種を見た可能性があります。オスもメスも腹部を超える翅を持ち、飛行も可能です。

実験動物としてよく飼育されています。選別交配により、全体が黒色(輪状紋を除く)のブラックや、複眼が乳白色のホワイトアイが固定されています。

飼育は非常に容易です。床材は不要で、紙製の卵パックや段ボールを組み合わせたシェルターを用意し、エサと水分を供給すれば繁殖します。水分は昆虫ゼリーで代用することも可能です。動きが俊敏であるためケース開封時の飛び出しに注意が必要です。また、ケースのプラスチック壁を登るため、ケース上部に炭酸カルシウムや白色ワセリンを塗布すると安心です。(文・写真: 竜洋昆虫自然観察公園 柳澤静磨)