ムツボシテンダマゴキブリ

学名:Sundablatta sexpunctata
分布:マレーシア、インドネシア
体長:約6~8mm
産卵様式:卵生
ガラス・プラスチック面垂直歩行:歩行できる

解説

 翅に6つの掠れた楕円形の黄紋を持つ小型のゴキブリです。オス成虫メス成虫共にハネを持ち、ほぼ同型です。頭部は大きく、宇宙人のような見た目をしています。前胸背板にはほぼ一周に黄色いラインを持ちます。
 野外では湿潤な森の倒木上などで観察されています。飼育においても水切れには弱く、すぐに死亡してしまいます。飼育ケースを作る際は水で戻したミズゴケをケースの一部に設置、もしくは床材をミズゴケにして、そこに樹皮を立てかけるように設置するといいでしょう。孵化したての幼虫は非常に小さく弱いので、扱う際は逃げられないよう、潰してしまわないように注意が必要です。
 流通は不安定です。輸入されてから2~3年ほどは流通しますが、その後途絶え、次の輸入まで流通しないというパターンを繰り返しています。
(文・写真: 竜洋昆虫自然観察公園 柳澤静磨)

参考文献
・Beccaloni G. W., 2014. Cockroach Species File Online. Version 5.0/5.0. World Wide Web electronic publication. accessed 16 September 2023.
・柳澤静磨, 2022. ゴキブリハンドブック. 文一総合出版. 東京.