サースレイサバクゴキブリ

学名:Polyphaga saussurei
分布:ロシア、カザフスタン、インドなど
体長:約30~45mm
産卵様式:卵生
ガラス・プラスチック面垂直歩行:歩行できない

解説

 メスは翅を持たず、オスは腹部末端を超える翅を持ちます。日本で取引されている系統はオスが発生せず、単為生殖を行っています。非常に丈夫なゴキブリで、腐葉土を5センチほど敷いた簡単な飼育ケースで飼育・繁殖が可能です。乾燥環境を保ちつつ、昆虫ゼリーや週に1度ほどの吸水で水分を与えます。エサは野菜や人工飼料など様々なものを摂食します。羽化してからの寿命が長く、長い時間飼育ができることも魅力です。
 同属のエジプトサバクゴキブリPolyphaga aegypticaやオブスクラサバクゴキブリPolyphaga obscuraも同様の方法で飼育可能です。流通量は少なめです。
(文・写真: 竜洋昆虫自然観察公園 柳澤静磨)

参考文献
・Beccaloni G. W., 2014. Cockroach Species File Online. Version 5.0/5.0. World Wide Web electronic publication. accessed 16 September 2023.

同様の方法で飼育可能な同属のゴキブリ