ゴールデンリングローチ
学名:Hemithyrsocera palliata
分布:東南アジア、インド、中国など
体長:約8~12mm
産卵様式:卵生
ガラス・プラスチック面垂直歩行:歩行できる
解説
前胸背板に黄色の輪状紋を持ち、これが流通名由来となっています。野外では日中に花を訪れている個体や草本上で活動する個体が観察されています。流通初期は5匹3万円ほどで取引されていましたが、2023年現在は価格が落ち着き、手が出しやすい種となっています。
飼育は容易です。乾燥に弱いため、給水機の設置や、湿らせたミズゴケなどの設置が必要です。飼育ケース内にはシェルター兼足場として、落ち葉や流木、樹皮などを組むといいでしょう。同属にキスジワモンゴキブリHemithyrsocera vittataという種がおり、こちらもペットローチとしてよく飼育されますが、近年、国内での流通はほぼありません。飼育方法は本種と同様です。
(文・写真: 竜洋昆虫自然観察公園 柳澤静磨)
参考文献
・Beccaloni G. W., 2014. Cockroach Species File Online. Version 5.0/5.0. World Wide Web electronic publication. accessed 16 September 2023.