マレーシアンジュエル

黄色の触角、水色と赤に分かれた歩肢、漆黒の背甲と青鈍の腹部。
このムカデよりも派手なムカデはそうそういません。
また大型であることも本種の人気を後押ししています。

ムカデマニアなら誰しもが憧れる最高峰のムカデです。
そして800-1500m付近の山岳地域に住んでいる意味での最高峰でもありますね。

山岳地域出身のため、熱さには弱く
お住まいに地域により特に夏季ワインセラーやクーラーなどが必要となります。

私にとって極めて思い入れが強いムカデで、これを見るためにマレーシアの山をいくつも登り、中には「虎が出る」とガイドから同行を拒否されるような場所もありました。

マレーシアでは繁殖も行われており、CBの幼体が稀に出回ります。
多くのムカデは幼体の時は生体と全く異なる色をしていますが、本種は親子で比較的似た体色です。

国内での繁殖も数件知られており、飼育から繁殖へと生態解明への兆しが見えてきております。

参考
学名:Scolopendra sp.
最大全長:26cm
温度:15-24℃前後
湿度:高湿度
棲息環境:地中-地表
成長速度:1年で性成熟(成虫)